ロングアイランドのリド ゴルフ クラブは1910年代から1940年代初頭まで創設当時の形を残していたが、アメリカ海軍が土地を購入してから第二次世界大戦の軍事基地に変わった。有名なコース設計者 C.B.マクドナルド氏が手がけたクラシックなゴルフレイアウトは、当時最高のデザインという評判だったが、徹底的に破壊されてしまったのである。
英国の著名なゴルフ専門ライターであるバーナード・ダーウィン氏は、コースの素晴らしさを讃えている。「ゴルフの偉大な先人でさえ、これ以上は期待しなかっただろう」 それから約80年後、バンドン デューンズやサンドバレーを手掛けたゴルフリゾート開発者マイク・カイザー氏を父とする、マイケル・カイザー氏とクリス・カイザー氏は、至宝のゴルフコースを絶滅させてはならないと考えた。アマチュアのゴルフ歴史研究家ピーター・フローリー氏が3年かけて調査し、創設当時のホールの 3 次元デジタルデータを作成したおかげで、カイザー兄弟は全長 6,582 ヤードのコースを元通りに再建するためのロードマップを入手できた。元の場所から 860 マイル以上も離れていたにもかかわらず、である。
デジタルデータを元にゴルフ場を建設するため、カイザー兄弟はトム・ドーク氏を雇用した。20 件以上のコース修復プロジェクトを手掛けた実績をもち、C.B.マクドナルド氏が設計したコースにも関わっていたからだ。ドーク氏は、バンドン デューンズのゴルフコース 6 つのうち、2つをマイク・カイザー氏と共同開発した経験があった。
すべての作業が完了するとサンドバレーに隣接する 850 エーカーの土地に新(旧)リド ゴルフ クラブが誕生することになるが、これは正式にはリゾートの一部ではない。代わりに、リドはセミプライベートコースとして、日曜日の午後から木曜日の夕方までは、リゾートのゲスト限定でプレイが可能になる。それ以外の時間は、会員制のプライベートクラブとして運営される見込みだ。現在のところ、本コースは2023年のオープンを予定している。
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