Four Seasons New Orleans

ニューオーリンズに 行くならココ! 注目スポットリスト

長い歴史に根差しながらも 進化を続けるニューオーリンズ。
「ビッグ・イージー」の愛称を 持つこの街の注目スポットを紹介しよう。

by Larry Olmsted

Four Seasons New Orleans

Virgin Hotels New Orleans

Peacock Room, Kimpton Hotel Fontenot

Café Normandie, Higgins Hotel New Orleans

宿泊


フォーシーズンズ・ホテル・ニューオーリンズ

 2021年夏にオープンしたフォーシーズンズは、その絶好の立地が最大の魅力だ。ミシシッピ川の川岸、カナル通りに位置するこのホテルは、にぎやかなフレンチクォーター地区と、美術館やレストランが集まる新たなトレンディーエリア、ウェアハウス&アート地区に挟まれている。そのためニューオーリンズの魅力を体感できる数々のスポットが徒歩圏内。市立公園や有名な地上埋葬型の墓地にも、すぐ近くにある路面電車の駅から直通で行ける。人気レストランが周囲に数多くあるが、ホテル内にも注目のレストラン2軒がオープンしている。各店のシェフは、ニューオーリンズで唯一人、料理界のアカデミー賞と呼ばれるジェームズ・ビアード賞の「南部最優秀シェフ」に選ばれたアロン・シャヤと、同賞の「最優秀ニューレストラン賞」を受賞したドナルド・リンクという申し分のない2人だ。 fourseasons.com


バージン・ホテルズ・ニューオーリンズ

 ウェアハウス&アート地区の中心にあるバージン・ホテルズでは屋上バー、Dreamboat が人気。ライブ演奏でくつろいだ後は、ラスベガススタイルの屋外プールサイドクラブ、The Pool Clubで踊り明かそう。 virginhotels.com


キンプトン・ホテル・フォンテノット

 フォーシーズンズ・ホテルから数ブロック離れた、やはり抜群の立地にあるキンプトン・ホテル・フォンテノットでは、奇抜で豪華なカクテルバー、Peacock Roomが話題を集めている。きらめく店内で楽しみたいのは、19世紀風のパンチボウルカクテル(大きなボウルでシェアするカクテル)。シェフのサミュエル・ピーリーによる料理も素晴らしく、型に捉われない国際色豊かなガストロパブ風のメニューには、「ピーコック・バーガー」など、地元の味に一工夫加えた料理も並ぶ。毎週木曜に開催される、ジャズシンガー、ロビン・バーンズのライブは地元っ子に大人気。 kimptonhotels.com


ヒギンズ・ホテル・ニューオーリンズ

ヒギンズ・ホテル・ニューオーリンズは新型コロナウイルスの流行直前に、国立第二次世界大戦博物館の併設ホテルとしてオープンした。博物館のホテルとしては意外なほど高級感があるが、それもそのはず、ヒルトンのラグジュアリーホテルブランド「キュリオ・コレクション」の加盟ホテルという横顔も持つ。しかし館内の統一テーマは博物館の名前の通り、「第二次世界大戦」だ。屋外エリアもある屋上バー、Rosie’s on the Roofは第二次世界大戦で活躍した女性女性労働者にちなんだ店で、店内には博物館の収蔵品が飾られ、オリジナルカクテルがヴィンテージの軍用水筒に入れて出される。また、ここは市内随一の眺望スポットでもある。. higginshotelnola.com

Chandelier Bar & Miss River

Chemin à la Mer

Emeril’s

Saint John Restaurant

レストラン&バー


Chandelier Bar & Miss River
上記で紹介したフォーシーズンズ・ホテルのロビーにあるChandelier Barは、「南部最優秀シェフ」に選ばれたシェフ、アロン・シャヤ監修のバー。オープンするやたちまち注目を集め、一日中にぎわっている。ここでは有名カクテルを次々と生み出したニューオーリンズならではの本格カクテルを味わいたい。同じフロアにある、同シャヤが率いるMiss Rive(r missrivernola.com)は市内屈指の高級レストラン。食材の持ち味、伝統、地産地消にこだわった創作郷土料理のレストランで、テーブルサイドで揚げるホールチキン(丸鶏)など、パフォーマンスも楽しい。


Chemin à la Mer
ニューオーリンズの名だたるレストランの仕掛け人であるシェフ、ドナルド・リンクの新しい店。場所はフォーシーズンズ・ホテルの5階で、屋内外の席からミシシッピ川の素晴らしい景色が楽しめる。メニューに並ぶのは、ルイジアナの郷土料理×フランス料理の創作料理で、州内やメキシコ湾で取れた牡蠣、海老、蟹などの魚介類がふんだんに使われている。 cheminalamer.com


Emeril’s
有名シェフ、エメリル・ラガッセのフラッグシップレストランEmeril ’sは、ニューオーリンズのフードシーンを代表する名店だ。ラガッセが自らの名を冠したこの店をアート&ウェアハウス地区にオープンしたのは30年以上前のこと。その後、ワイン評論誌『Wine Spectator』のレストランアワードで、最高位「グランド賞」を20年以上受賞し続けている。しかしEmeril’sは新型コロナの流行により休業を余儀なくされ、その期間は市内の他のレストランよりも特に長引いた。営業を再開できたのは2021年。再開に当たってラガッセはメニューを一新。以来、頻繁に厨房に立ち、訪れる客に顔を見せている。Emeril’sは今も市内で最も予約が取りにくい店だが、トライしてみる価値はある。 emerilsrestaurants.com


Saint John Restaurant
市内の人気郷土料理店、Gris-Grisのシェフ、エリック・クックがオープンしたレストラン。18世紀のクレオール料理のレシピを再現した本格的な郷土料理を堪能できる gravy. saintjohnnola.com


Alma
観光客がまだ知らない地元っ子御用達店を探しているなら、アートスペースJAMNOLAそばのAlmaに行ってみよう。ここはオーナーシェフが切り盛りするモダンなホンジュラス料理レストランで、2年前にオープンして以来、瞬く間に地元で評判の店になった。地元産の魚介類を使った伝統料理の数々はどれも絶品。癖になりそうなサングリアや、自家製のアグア・フレスカ(中南米で親しまれているフルーツドリンク)と併せて味わいたい。 eatalmanola.com

The National WWII Museum

New Orleans Museum of Art

Museum of the Southern Jewish Experience

Louisiana Children’s Museum

JAMNOLA

Sazerac House

見どころ


国立第二次世界大戦博物館
オープン当初は「国立Dデイ博物館」(「D デイ」とは、連合軍によるノルマンディー上陸作戦の開始日の呼称)という名前だったが、展示物が好評を博したことでテーマを拡大し、現在の名前に変更された。今では太平洋戦争に関する展示室を増設するなど、オープン時の約5倍の広さになり、アメリカの博物館ランキング1位に輝く。今後は最後の拡張計画として、大戦末期と終戦直後に焦点を当てた3階建ての分館「Liberation Pavilion(解放館)」が2023年にオープンる。 nationalww2museum.org


ニューオーリンズ美術館
市立公園内にあるこの美術館の目玉は、屋外のベストホフ彫刻庭園だ。庭園の開設は2003年で、その後、新型コロナの流行初期に規模を2倍に拡張。現在はフランク・ゲーリーやマヤ・リンなど、国際的に評価の高いアーティストの彫刻作品90点以上を展示している。 noma.org


南部ユダヤ人歴史博物館
2021年、パンデミックの最中にオープンした文化施設。アメリカ南部の小規模ながら深みのあるユダヤ人コミュニティの歴史や文化を紹介している。インタラクティブ技術を駆使した展示コーナーのデザインは、国立第二次世界大戦博物館(左上参照)を手掛けた気鋭の設計事務所が担当。2フロアにわたる展示コーナーでは、短編映画の上映もある。ユダヤ系であれ、南部出身であれ、そのどちらでもない人であれ、ここで語られるストーリーには誰もが心を揺さぶられるはずだ。 msje.org


ルイジアナ子ども博物館

ルイジアナ子ども博物館は2019年、市立公園内の約3.4ヘクタールの敷地に移転し、最新設備を備えて再オープンした。子ども向けの博物館としては世界トップレベルで、10歳以下の子どもがいる家族なら是非とも訪れたいスポットだ。インタラクティブな展示コーナーが数多くあり、さまざまなアクティビティーと教育プログラムが用意されている。広い屋外スペースには、「霧のアーティスト」として知られる日本人彫刻家、中谷芙二子の常設インスタレーション作品が展示され、30分おきに霧が吹き出す。また、館内には地元のレストラングループ、Dickie Brennan’s が運営するカフェがあり、人気のランチスポットとなっている。 lcm.org


JAMNOLA
バイウォーター地区にオープンした注目のアートスペース。名称は「喜び(Joy )、アート(Art )、音楽(Music )、ニューオーリンズ(New Orleans )」の頭文字から取られている。約500平方メートルの空間にあるのは、マルディ・グラの祭りやジャズフェスティバル、郷土料理など、ニューオーリンズの文化を地元アーティストが紹介する12の展示コーナーだ。全身で体感できるインタラクティブな展示物は、年齢を問わず楽しめる。 jamnola.com


Sazerac House
カナル通りに新しくオープンしたサゼラック・ハウスは、ニューオーリンズ近郊に本社を置くサゼラック社のフラッグシップストアだ。サゼラック社は数百ものアルコールブランドを展開している全米大手の酒造会社で、社名の元となったウイスキー「Sazerac Rye Whiskey」や苦味酒「Peychaud’s Bitters」を製造・販売している。館内では蒸留所見学や試飲ができる他、仮想現実と拡張現実技術を取り入れた展示コーナーでは1800年代のフレンチクォーター地区を仮想体験できる。有名なカクテル「サゼラック」の名前の由来にもなった、1850年代の地元の人気店Sazerac Coffee Houseを再現したテーブルに座って蒸留酒やカクテルを楽しんだ後は、広大なショップエリアで買い物を楽しもう。 sazerachouse.com